市政の動き−議会報告
【18.11.12】自治体キャラバンの陳情
介護・福祉・医療など社会保障充実へ 市・国・県への要望提出
愛知県自治体キャラバン実行委員会は10月25日、知立市議会議長に「介護・福祉・医療などの施策拡充についての陳情書」を提出しました。知立市には介護などの陳情19項目、予防接種の助成拡大の陳情書、国・県に対しては施策拡充を求める意見書の提出を求める6陳情書を提出。
社会保障の制度が毎年縮小・改悪されるなか、「住民の福祉の増進」(自治法第1条)を求める各陳情への市議会各派の対応が注目されます。
市は介護離職ゼロめざせ。 まちかど運動教室充実
知立市へ施策拡充を求める陳情、主な陳情項目は次のとおりです。
◆安心できる介護保障について
・介護離職の実態を把握し、介護離職をなくすため、介護施設の増設やお泊りディサーブスの制度化など、必要なサービスを提供を。
・市主催のまちかど運動教室を、誰もが参加し易くするため身近な地域に増設してください。
・高齢者宅配給食サービス事業について、65歳未満でも2号被保険者(40〜64歳)の要介護者は対象に加えてください。
◆生活保護について
・生活保護の相談・申請にあたっては、憲法第25条および生活保護法第1条・第2条に基づいて行い、「就労支援を口実にする」「親族の扶養を問いただす」などで申請書を渡さず、相談者・申請者を追い返すような違法な「水際作戦」を行わず、生活保護が必要な人には早急に支給してください。
◆子育て支援について
・「子どもの貧困対策推進法」「子どもの品行対策に対する大綱」を受け、2016年に県が実施した子どもの貧困調査も踏まえて、知立市独自に子どもの貧困対策に計画をもって推進してください。
◆障がい者・児施策の拡充を
・障がい者が24時間365日、地域で安心して生活できる「暮らしの場」が選択できるよう、グループホームや通所施設の拡充を。
市は 命守る 予防接種の助成拡大を
◆予防接種の助成拡大の陳情
・流行性耳下炎(おたふくかぜ)、ロタウィルス、子どもや障がい者のインフルエンザワクチン、定期接種から漏れた人に対する麻しん(はしか)の任意予防接種に助成制度の実現を。
県へ意見書の提出を。 子ども医療費助成 18歳まで無料化を
◆県へ意見書の提出を求める陳情。
愛知県の福祉医療制度は、「県民にとってかけがいのない優れた制度」であり、さらなる拡充を。
・子どもの医療費助成を、18歳年度末まで窓口無料に。
・精神障害者医療助成の対象を一般の病気に広げ、また、自立支援医療(精神通院)対象者を障害者医療費助成の対象としてください。
・75歳以上の一人暮らし・住民税非課税者の医療費を、県制度で無料にしてください。
◆国民健康保険税引下げの陳情
国民健康保険が2018年度より都道府県化され、保険料負担が重くなる実態も深刻。全国知事会や市長会などが、高すぎると再三指摘しており、協会健保並みの保険税を求めています。
・高すぎる国民保険税引下げのため、県は、国民健康保険会計へ一般会計から法定外繰り入れを行ってください。
国へ意見書の提出を。介護労働者の処遇改善 安心の年金制度を
◆介護保険への国庫負担を増やして利用者負担の軽減と給付の改善。さらなる軽度者外しはやめてください。介護・福祉労働者の雇用安定のため処遇を改善を。
◆75歳以上の医療費患者負担2割引き上げをはじめ、政府が現在検討を進めている、これ以上の医療費患者負担増の検討をやめてください。
◆若い人も安心の年金制度の陳情
・全額国庫負担による最低保障年金制度を実現してください。