市政の動き−議会報告

【18.11.22】放課後子ども教室、5,6年生は募集休止!

「教室」の意義を再確認し、子どもの安全確保の検討を

   知立市は、市議会各派代表者会議(11月16日)で、2019年度の放課後子ども教室の5、6年生の受け入れを休止する考えを示しました。現在、子どもたちが放課後の安全・健全な居場所づくりとして、市内7校ある全ての小学校で放課後子ども教室が設置されています。市は、一部休止する理由として「低学年の需要が多く、指導員の不足で安全管理が困難」と説明しました。

放課後の子どもの居場所づくりとして 07年5月から実施

国は2007年「放課後子ども教室推進事業」を創設。放課後の子どもたちの安全・健全な居場所づくとして、小学校の空き教室等を活用する事業です。子どもたちは、放課後、指導員が見守るもと、勉強や遊びなど友だちと楽しく過ごします。
 知立市では、日本共産党の提案で、いち早く、07年5月から知小でスタート。11月から東小・西小・八ツ田小・南小、08年度に猿渡小、09年度に来迎寺小で開設されました。対象児童は、1年生から6年生で、利用時間は授業日の低学年の授業終了時刻から午後5時30分までで、参加費は無料。原則、年度初めの申し込みです。  

登録は全児童の41%  登録したが 5、6年生の利用は5.8%

 今年度、教室に登録している児童数は7校で1638人で、全校児童数の41%に当たります。
登録児童中、知小・東小・八ツ田小・南小の利用率は高いのが特徴です。また、利用児童の中で、5、6年生だけをみると、1校平均の利用人数は、1日5・8人と少ない実態です。ほぼ毎日が6時限まで授業があり、その後の5時半までの「教室」ですので利用が少ないことも一因かと予想されます。  

指導員不足・安全確保のため5,6年生の募集は休止と

   知立市は、教室の定員を設けず、希望する児童をすべて登録しています。しかし、市は「利用児童が増え、指導員が不足。安全な教室の運営も困難に。来年度は5、6年生の募集は休止する方針」と発表。ちなみに、指導員は1校、1日当たり平均で5・9人、支援の必要な子どもも対応しています。
 なお、保護者へは10月に説明文を配布。その後、11月の教育委員会で報告しています。子どもの安全な居場所を確保する目的の事業であり、休止方針に当たり、保護者のニーズを把握するとともに、今後も、指導員や教室数確保など課題は多く残ります。

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