市政の動き−政策・見解

【19.04.28】視覚障がい者にわからない投票所入場券の通知、選挙広報

豐田市では点字付き封筒で入場券送付。点字・音声版の選挙公報の作成、案内も

   4月7日に行われた愛知県議会選挙後にある視覚障がいの人から「ヘルパーさんが入場券の封筒を教えてくれたから、選挙のことを知った」と話がありました。知立市では投票所での点字投票は可能ですが、選挙の案内や選挙公報の点字版はありません。愛知県や豊田市などの選挙管理委員会では点字や音声による公報を発行しています。知立市でもこのような取り組みを参考に検討すべきではないでしょうか。

点字・音声版「公報」希望者は市選挙管理委会へ

   障害のある人が投票を行いやすい環境を整えることは重要です。視覚障がい者の投票については投票所で本人が申し出れば点字での投票ができます。愛知県選挙管理委員会では国政選挙や知事選挙、県議会議員選挙の立候補者公約が書かれた選挙公報について、点字版や公報の内容を吹き込んだ音声版を「選挙のお知らせ」として希望者に郵送しています。申し込みの窓口は市選挙管理委員会(知立市では総務課が担当)です。なお、市長や市議会議員選挙でのこの様な視覚障がい者に配慮した公報を発行するかは市町村の判断となり、知立市では発行をしていません。ちなみに、今般の県議会議員選挙での点字での市内投票者は3人でした。

豐田市では、選挙用に点字封筒を採用。今年から点字・音声公報も

 豊田市では、視覚障がい者へも選挙が行われることが伝わるように、選挙管理委員会から郵送される「投票所入場券」には点字で投票所入場券と書かれた封筒を全市民用に使っています。また、今年の選挙からは、点字・音声版の選挙公報を作成(名古屋市にある社会福祉法人名古屋ライトハウス内の名古屋盲人情報文化センターに委託)し、希望者に配布をしています。4月21日に行われた豊田市議会選挙での公報のそれぞれの希望者は点字版で12人、音声版41人で、点字投票者は13人、その他、代理投票もしています。

障害のある人の意向にそった対応を

   総務省では、点字や音声による選挙情報の提供について「視力に障害のある方の意向に沿うよう」としています。ホームページでの周知のほか、福祉部局とも連携をすることを示し、市町村の選挙でも点字・音声版の措置を講ずることが望ましいとしています。知立市においても、豊田市の例を参考に、国民主権の保障の観点からも、だれもが、情報を得やすい環境を整えるためにも、点字・音声版の公報の発行を検討すべきではないでしょうか。

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