市政の動き−議会報告
【19.06.25】西新地再開発事業の「子育て支援モール」公益的施設のあり方を問う
開発ありきで進めるのは問題 市民の声を聞くべき
佐藤議員は6月議会一般質問で、5月20日の特別委員会に報告の西新地再開発事業の公益的施設への「子育て支援モール」のあり方、すすめ方についてただしました。知立市は知立駅前市営駐車場を含む西新地地区市街地再開発事業(概算100億円円)の事業化をめざしています。再開発事業の完成予想図及び平面図は左図です。建築物は、23階と9階の住宅棟で220戸、住宅専用駐車場220台、商業施設、市所有となる公益的施設と駐車場(200台)です。
カルチャースクールなど公益の名に値するのか
市は公益的施設として、左図の住宅棟西側の3階建て建築物の2階、3階部分に「子育て支援モール」を検討。2階に屋内遊技場、カルチャースクール、コミュニティーカフェ、3階には認可保育園、託児付ワークスペース、地域連携(産学官)スペース、コワーキングオフィスです(下図参照)。
市は公益的施設の検討について、「平成29年度の市役所内部の公益的施設検討委員会で、コンセプトを「子育て支援モール」とし、昨年度(H30)に事業者ヒアリングや子ども課のアンケート調査を実施、駅前に必要な施設を検討。今年度は、大学教員を交えた懇談会や市民とのワークショップを実施しながら施設検討したい」と駅周辺整備特別委員会で答弁。カルチャースクール、ワーキングオフィスなど公益の名に値するのか疑問、幅広い市民の意見を聞くべきです。
税金投入47億円 市民の意見を汲みつくせ
西新地再開発事業の当初の検討には、公益的施設は含まれておらず概算事業費は72億円でした、公益的施設を加えることで概算100億円に膨れ上がりました。日本共産党は3月議会、先に公益的施設建設を決め、その後、施設内容を検討する手法は、開発ありきと指摘、合せて、市民の利便性向上などのため、保健センターの移転・設置の検討を提案しました。民友クラブは6月議会、サテライトキャンパス誘致を提案。様々な議論があって然るべきです。
日本共産党は6月議会、西新地再開発事業について、「市民は知らない。税投入は約47億円、内市の負担は約11億円にも上る。公益的施設建設の是非、「子育て支援モール」の是非を含め、何がいいのか市民の意見を汲み尽くすべき。一つの検討をもって、決めるべきではないと質問。市は、「何が必要なのか、まだまだ議論の余地がある。機会をみて聞いていきたい」と答弁するも、積極的に市民の意見を聞くとはいいませんでした。