市政の動き−議会報告

【19.09.09.】多様化する社会 .福祉相談のプロ 社会福祉士専門職枠の採用を

生活保護・児童虐待・ひきこもりなど、複雑多岐にわたる福祉へ専門的な支援を

   社会福祉士は大学等で福祉制度や傾聴等の19の専門科目を学び、国家試験を経て、資格登録した福祉の専門職です。相談者の立場に立ち、抱える困難さを理解し、自立に向け様々な援助を行うソーシャルワーカーです。介護問題、格差と貧困の拡大、児童虐待など福祉は複雑化し、多岐にわたる市民生活。日本共産党は親身で、専門的な福祉業務提供のため社会福祉士の市役所に配置を提案しています。

みなし主事でいいのか。法は社会福祉士も規定

   生活保護は、失業や病気など経済的な理由により生活をが困難な状況になった人へ生活費等の支給などを通じて、自立した生活に向け支援を行います。憲法が規定する「文化的で最低限度の生活を営む権利」を国民に保障する制度です。生活保護法では支援に当たる職員を社会福祉主事としています。任用要件として、社会福祉士の他、社会福祉主事養成課程修了者等ともしており、大学で指定された34科目のうち3科目を履修した者も、「みなし」で社会福祉主事として任用(3科目主事)できるとしています。
 ちなみに、3科目主事規定は現行の生活保護法が制定された1950年当時のまま。社会の変化とともに複雑化・高度化する福祉ニーズに対応する福祉専門職として、87年に国家資格で定められるようになったのが、社会福祉士です。

みよし市、岡崎市など、社会福祉士を生活保護担当で「面接相談員」として配置。

  知立市では、生活保護担当職員は3科目主事のみの配置です。一般職採用の職員が、土木課や総務課など様々な部署を人事異動する中に、社会福祉主事として福祉課に配属され業務を担当します。複雑な福祉制度を勉強しながら業務にあたらなくてはなりません。生活状況は千差万別であり、個人の置かれている状況を丁寧に聴き、判断しなければならない専門的な業務です。みよし市や岡崎市では、社会福祉士が「面接相談員」として配置され、生活保護の相談に来た市民へ対応します。 

生活保護の相談は専門的な視点が欠かせない。総務省も自治体の福祉専門職の活用を言及

   総務省が18年7月に発表の『自治体戦略2040構想研究会第2次報告』では自治体の役割として「放置すれば深刻化し、社会問題となる潜在的な危機に対応し、住民生活の維持に不可欠なニーズを、より持続的、かつ、安定的に充足するためにソーシャルワーカーなど技能を習得したスタッフが随時対応する組織的な仲介機能が求められる」と住民サービスへの福祉職配置の重要性を言及しています。

コラム=市図書館の閉架書庫で雨漏り書棚に雨受け用のバケツが!

   知立市図書館は1987年10月にオープン、約31年が経過しました。施設の老朽化も進み、修繕が必要な個所が出てきています。先日、図書館を訪れた牛野市議は異様な光景を目にしました。本やCD等の保管を行う閉架書庫の書棚にバケツが置いてあり「雨もり注意」と書かれていました。「早急に修繕が必要」との指摘に対し、「修繕したいが、予算が回らない」とのこと。とんでもないことではないでしょうか。

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