市政の動き−議会報告

【19.11.20】企画文教委員会が,小中一貫の義務教育学校 京都市立開睛小中学校を視察

小学校6年・中学校3年制から9年制に。4・3・2の3つのステージ制で学校運営

   知立市議会企画文教委員会は11月11日、京都市東山区にある市立開睛小中学校を視察、日本共産党の佐藤おさむ議員も参加しました。視察内容は、小中一貫校についてです。同校は中学校2校と小学校5校を統合し、2011年4月に施設一体型小中一貫校として、開睛小学校・開睛中学校が創設されました。そして、18年4月には、9年制の義務教育学校に移行し、校名を京都市立開睛小中学校(現在校生は779名)に改めました。同校の山下校長より説明を受けました。

小中学校統合は子ども減少がきっかけ

   校長は、「市内中心部の小学校は、1869年(明治2年)に町衆(地域住民)がお金を出し合って創設した番組小学校が原型で、国に先駆け64校でき、現開睛小中学校の校区には8つの番組小学校ができた」と説明。番組小学校は、知立市で言えば各町内ごとに小学校があるイメージで小規模な学校です。その後の変遷で、2中学校、5小学校になりました。

 学校統合について、「子どもの数が減少し、小規模校(1校100人位と推計)の存立が危ぶまれるなか統合要望がでた」「地域住民の反対はなかったが、統合後の交通安全、防犯対策についての要望があった」との説明がありました。
 統合の経緯・概要は以下のとおりです。05年から5小学校PTAが協議、小中一貫校に向けて検討、06年には2中学PTAも参加。07年に8学区自治会連合会も動き、小中一貫校新設検討協議会を設置。07年に「施設一体型小中一貫校」の新設を求める要望書が地元8学区から教育委員会に提出されました。09年に校名「開睛小学校」「開睛中学校」が市議会で承認、10年に校舎新築へ、11年4月創立されました。

6・3制のもとでの小中一貫校の苦労語る

   11年度から17年度間は、小中一貫校というものの小学校6年・中学校3年制のなかでの取り組みでです。施設一体型の小学校・中学校創設時に教頭をしていた山下校長は、小中連携から小中一貫校への取組みについて、「3年かかってやっと一緒になれた。しかし、その後の2年間(子どもたちが)は落ち着きがなかった」と振り返り、「全国いたるところに先生たちが視察に出かけ勉強した」とし、一貫校としての教育充実への苦労を語りました。

9年間の小中一貫の義務教育学校へ移行

   義務教育学校は、小学校から中学校までの義務教育課程を一貫して行う学校で、6・3制ではなく9年制の学校です。同校は19年4月に義務教育学校に移行し、校名を京都市開睛小学校・京都市立開睛中学校から京都市立開睛小中学校に改めました。
 同校では「9年間の内、1年から4年のファーストステージ、5年から7年のセカンドステージ、8年から9年のサードステージの3ステージ制を採用し、各々めざす子ども像を設定し、小中一貫校の特性をいかした学校運営を目指している」と説明しました。
 めざす子ども像は、1stステージは、「やればできるという自信あふれる子ども」など、2stステージは「わからないことを克服しょうと努力する子ども」など、3stTステージは「挑戦的に学ぶ姿の実現」などを掲げています。

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