市政の動き−議会報告
【19.12.17】ロタウイルスワクチン接種助成等2020年度予算に向けて質問
18歳年度末までの医療費無料化を 国民健康保健税の値上げストップ
日本共産党知立市議団は11月15日、2020年度予算要望として80項目を提出しました。佐藤おさむ議員は、12月市議会一般質問で要望項目のうち6項目について質問。テーマは18歳年度末までの入院無料化、ロタウイルス・インフルエンザワクチン接種への助成などです。以下、報告します。
ロタウイルスワクチン 接種は20年10月か
乳幼児がロタウイルスに感染すると、ひどい嘔吐、下痢、発熱、腹痛、脱水症状等で苦しみます。市議会は、2度のワクチン接種助成の陳情を採択しました。
◆ワクチン接種への助成を提案。市は「20年10月から同年8月以降に生まれた子を対象に定期接種になる見込み」と答弁しました。
8月以前に生まれた子どもたちは対象外であり、対象拡大を求めました。市は「定期接種化で全額市負担になる。国のとおりにやっていく」と答弁しました。
◆また、子どもへのインフルエンザワクチン接種助成を提案。市は「県下でまだ11自治体であり、研究したい」と答弁しました。
18歳までの入院無料 3百万円位でできるが
子ども医療費無料化拡大は、子育て支援に必要な施策であり、子育て世代の定住・居住地選択に影響を与えます。
◆県下では、18歳年度末までの入院を含む医療費無料化が、刈谷市など20市町村を超え拡大しており、知立市でも少なくとも入院無料を実施すべきと提案。市は「無料化財源は3百万円もかからない。必要な事業であり、優先順位を見極めていきたい」と答弁。ちなみに東海市、豊田市では、大学生まで無料化の方針です。
数え80歳敬老祝金復活 特定疾患見舞金継続を
市は数え80歳の敬老祝い金5千円を19年度に廃止、「なぜだの声も」。現在、数え80歳になる人は、戦前に生まれ戦後の復興・発展に貢献してきました。祝意を表し、長寿を祝う大切な事業です。
◆減額しても復活・存続すべきと提案。市は「今後、対象者が増え財政的にできない」と答弁。
特定疾患(難病)見舞金(年額1万円)は20年度廃止の方針です。◆治療法が未確立で継続治療が必要で医療費負担も重い、存続すべきと提案。市は「難病も障害福祉サービスの対象となり、市負担が増えているため廃止」と答弁し、「心身障害者扶助料の見直し」にも言及、更なる削減をほのめかしました。
太陽光発電設備補助廃止 地球温暖化対策に逆行
地球温暖化で気候変動が起き世界で異常災害が続発。日本でも台風15・16号等で甚大な被害です。現状では今世紀末に産業革命以前に比べ大気温が3度上昇し、生命存続に影響があるいわれ、CO2削減、自然エネルギーへの転換は待ったなしの課題です。市は19年度、太陽光発電設置の単独補助を廃止、政策判断の誤りではないか。
◆太陽光発電は、知立市の自然エネルギーの柱であり、太陽光発電設備・蓄電池等のセット補助25万円があるが、高額で市民負担が重く普及がすすまない。単独補助を復活すべきと提案。市は「財政負担を考え、災害時に対応できる太陽光発電設備・蓄電池等のセット補助に変えた」と答弁。地球温暖化対策に逆行しています。
国民健康保険18年度決算剰余金多く値上げなしを
国民健康保険は18年度から県域化になり、市は保険税を連続値上げしました。市国保18年度決算は、基金6千万円を積み増し、県国保決算でも市町村納付金74億円の剰余金がでた。知立市分の剰余金について、市は「約6千万円、1人平均1743円。3年間で年2千万円を返還してもらえる」と答弁。
◆18年度の基金増分と県剰余金合計で1億2千万円。その後の基金積み増も見込まれる。消費税の負担が増える中、20年度の保険税値上げはストップすべきと提案。市は「検討の必要はある。国保運営協議会に伝える」と答弁しました。