市政の動き−議会報告
【21.03.17】no.2077 ３月議会 コロナ対策 高齢者ワクチン接種は５月連休明けから 対象市民の接種完了を10月以降と想定
国はワクチンを順次、自治体に発送 知立市への第１便発送は４月26日を予定
知立市３月議会では新型コロナウイルス感染症のワクチン接種に関する予算が審議されています。国の進捗により知立市のスケジュールが左右され、当初予定の４月中の接種開始は遅れ、５月の大型連休後から高齢者への接種開始の方針が示されました。また市は、16歳以上への接種完了（目標人口65％）は今年10月以降の見込みになるとしました。日本共産党市議団の牛野北斗議員は３月２日の本会議質疑、４日の一般質問で現状などを質問、きめ細やかな対応や、多言語で予約・情報提供体制を求めました。
４月１日号の広報で案内 順次、接種券を送付する
新型コロナウイルスワクチン接種は�々睥霄圈複隠坑毅掲�４月１日以前に生れた人を含む）、��高齢者以外で基礎疾患を持つ人（慢性の呼吸器疾患等）や介護施設などの職員、��16歳以上の一般の順で実施、市は接種率を65％と見込んでいます。なお、接種は予防接種法に定められ「努力義務」とされています。
知立市は案内や接種券（クーポン券）を３月下旬頃から個別に送付します。また、予防接種の詳細は４月１日号「広報ちりゅう」でも市民に周知するとしています。市ではワクチン接種に関する事務を行う非常勤職員として看護師・保健師を４月に新たに４人、採用するとしています。
ちなみに優先接種とされている消防署職員については愛知県が所管しており、衣浦東部広域連合への牛野議員の問合わせに「時期など詳細は未定」（９日現在）と回答しました。
接種は完全予約制（無料） 15日にコールセンター開設
ワクチン接種は完全予約制です。知立市は専用のコールセンターを３月15日に開設予定です。センターに、接種日・場所の予約の他に、看護師が配置されワクチン接種に関することや医療的な相談にも対応をします。センターに予約すると後日、予約票が郵送されます。また、インターネットからの予約も可能としています。 各自治体へのワクチンの割振りは国が行い、知立市へは４月26日に第１回目の発送（１０００回分）が行われ、５月の大型連休明けから接種が開始されるとしています。なお、市は接種会場となる医療機関を３月下旬に公表予定としています。
外出困難者はかかりつけ医による往診対応も検討する
日本共産党は寝たきり等で外出困難な人へは、かかりつけ医などによる往診で対応を提案、市は「できるように検討する」と答弁。また、施設入所者は入所先で実施すると答弁しました。
社会的検査 介護・福祉施設のＰＣＲ検査実施を提案 市は「実施に向け検討したい」と表明
◆社会的検査の実施を
新型コロナ感染症は予断を許さない状況です。特に福祉施設は緊張の中で過ごしています。収束には「ワクチン頼み」ではいけません。日本共産党の牛野北斗議員は３月４日、一般質問で福祉施設へは市独自に社会的なPCR検査実施を提案しました。
◆県は入所施設職員の検査方針、市は対象拡大を
愛知県は高齢者等の入所施設職員を対象にPCR検査の実施を予定しています。これは、感染しても無症状に
これは、感染しても無症状にある人を保護することでクラスター発生の予防と重篤化しやすい高齢者への感染防止のためです。牛野議員は県の方針を紹介し、同様の趣旨で「対象外のデイサービスや訪問介護の職員へは市が独自で検査を実施すべき」と提案、市は「感染対策に有効。実施を検討したい」と答弁しました。
◆新規入所者への検査も重要
また、牛野議員は「入所施設では入所者の体調管理が行われている。しかし、新規で入所する人からの感染リスクは避けられない」と入所時のPCR検査実施補助を提案、市は「重要な視点。検討したい」と答弁しました。
