市政の動き−議会報告
【21.06.09】衣浦東部 広域連合5月臨時会 感染症資材の整備、防疫手当など コロナ禍の救急業務を質問
新型コロナ搬送は昨年度に比べ急増 定期的なPCR検査を署員に
衣浦東部広域連合議会(碧南・刈谷・安城・知立・高浜市の消防・救急業務を所管)は5月臨時会を5月31日に開催。日本共産党の牛野北斗議員(知立市議会選出)が出席しました。議案は、特殊勤務手当条例の改正や、救急車両の買換え、高機能消防指令センターのシステム更新に関する契約など8議案です。牛野議員は質疑で、新型コロナ患者の搬送状況や、感染症対策資材の現状などを質問、一層のコロナ対策を求め全ての議案に賛成しました。また、議会人事では、新議長に知立市議会選出の中野智基議員(立志会)、議会運営委員に牛野議員をそれぞれ決定しました。
コロナ患者等の搬送手当 4月は延べ511件に
消防署職員で新型コロナウイルス感染症の陽性者または、疑いのある患者の身体の接触や搬送に対応した職員への防疫等作業手当(特殊勤務手当)として、日額4000円、その他の者へは日額3000円が支給されます。牛野議員は、手当の支給状況を質問、担当課長は「2021年4月の支給実績は延べ511件で190万円」と答弁(上表)しました。新型コロナの変異株や感染の急拡大が発生している今年4月は特に支給が多く、今後も増加が予想されます。
PCR検査実施の提案に 「考えてはいない」と答弁
牛野議員は、職場内感染拡大防止とが安全・安心に業務遂行できるよう、定期的なPCR検査実施を2月議会に続き提案。しかし、担当課長は「検査しても翌日、感染することもある。実施の考えはない」と答弁。これで良いのでしょうか。
使捨て吸引器を新たに購入 カプセル型担架の増設検討
今議会では救急車と高度救命処置用資機材を更新する議案も審議。感染症への新たな対策として、救急車に使い捨てタイプの吸引器を配備します。また、昨年度から稼働している感染症患者を隔離して搬送することができるカプセル型ストレッチャー(アイソレーター)を現在の1台から、複数台に増やすことを検討していることが、牛野議員の質疑で明らかになりました。ちなみに、今回更新の救急車両等は刈谷署・安城署・知立署・高浜署のものです。
指令センター・各消防署と現場の情報共有の強化
現在、現場に行く消防・救急隊指令車搭載のカメラとタブレット端末で現場の様子を指令センターが映像で確認できますが、出動隊の消防署とは電話でやり取りをしています。牛野議員は指令と現場との情報共有の強化を質問、担当課長は「今後、現場の映像を出動隊の消防署でも見れるようなシステムを導入することを検討している」と答弁しました。
新議長は中野智基氏 牛野北斗氏は議運委員
新たな議会人事は議長に中野智基議員、副議長に山中謙治議員(碧南市)を選出。牛野議員は議会運営委員になりました。
コロナで 自宅療養 市は「買い物代行支援」実施 。県では「無料宅配給食」を毎日実施というg
新型コロナに感染した場合、自宅療養、又は療養施設(ホテル)等の入所までは自宅待機となります。知立市ではその間の食料や処方薬などの買い物等を無料で代行する「生活支援サービス事業」を昨年8月から実施しています。対象者は感染者及び濃厚接触者で保健所から自宅待機を要請され、買い物等の外出ができなくなった市民とその家族で、親族等から支援が得られない人です。支援は平日午前10時〜午後5時までで、1週間のうち2日行います。利用希望者は保健センターへ連絡、市職員が自宅を訪問し、聞き取り、お金を預かり代行します。
愛知県では療養期間中の宅配給食(冷凍弁当・飲料を1日3食分)を無料で毎日宅配します。希望者は保健所に申し込みをします。
しかし、市民への情報不足もあり、利用者はゼロ。せっかくのサービスが届いていません。