市政の動き−議会報告

核兵器禁止条約の発効後初めて〜2021年あいち大行進in知立集会〜

核兵器禁止条約の発効後初め  て知立市平和都市宣言の立場で

   コロナ禍の中、2021年の国民平和大行進が5月6日、東京・夢の島をスタート、8月の広島(6日)・長崎(9日)で開催される原水爆禁止世界大会に向けて行進しています。5月31日には、あいち平和行進2021年が始まり、6月3日に知立中央公民館前で、刈谷市役所に向けた出発集会が開催されました。50人余の市民が集まり、日本政府に核兵器禁止条約への批准を求め、核廃絶への決意を固めあいました。コロナ禍の中、行進を中止したものの、アオキスパー前などで宣伝しました。

核兵器禁止条約批准求め平和行進の成功を

   出発集会では主催者代表の大村義則氏(愛友会副理事長)は、「核兵器禁止条約が今年1月22日に発効され、その後初めての平和行進です。日本政府に条約批准を求め行進を成功させたい」と訴えました。行進はコロナ感染症対策のため中止、公民館前の集会のみとなり、各代表が熱いメッセージを送りました。

知立市長が激励あいさつ  折鶴を贈呈

   林郁夫知立市長は、「核兵器禁止条約の発効後初の平和行進おめでとうございます」と述べ、「被爆者が高齢化する中、学校では戦争体験を聞く会を毎年実施。公民館等に原爆パネル展など」を紹介し、若い世代への被爆体験継承は大切とあいさつ、「市民と職員が核兵器廃絶の思いを込め折った折り鶴を広島に届けてください」と折り鶴を贈呈しました。新日本婦人の会知立支部の長江代表は、「唯一の被爆国の日本政府が核兵器禁止条約を批准していないのは悲しい」と述べ、「女性たちも運動を拡げたい」と述べました。知立9条の会の牧正彦代表は、平和大行進の歴史に触れ、「冷戦終結で核兵器はなくなるだろうと思ったが、逆だった」と 理不尽な政治のあり様を批判。日本共産党の牛野北斗議員は、「自分も親も戦争を知らない世代。運動を引き継ぎ、拡げていきたい」と決意を表明しました。贈呈された折鶴は約9千羽、参加できない人達の思いが集まりました。
 行進団は集会後、南陽通り〜知立団地と宣伝し、刈谷市へ向かいました。

条約批准を求める意見書561自治体で採択

   核兵器禁止条約への調印・批准・参加を日本政府に求める意見書決議は6月5日現在、561自治体で採択され、1788自治体の32%。残念ながら愛知県は11%ですが、岩手県は県を含め34議会で100%、新潟県は27自治体で87%、秋田県は22自治体で87%が採択しており、希望を感じさせます。
 知立市議会は09年、「知立市平和都市宣言」を全会一致で採択。宣言は「私たちは世界で唯一の核被爆国の一員として、二度と惨禍を繰り返さないよう、国際社会を導く役割を果たさなければなりません」とあり、この理念に照らしならば、市及び市議会は核兵器禁止条約を推進の立場と解せます。党派を超え条約への理解を深め、日本政府に批准を求めましょう。

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