市政の動き−議会報告
【21.12.06】NO.2113 12月 議会 子育て世帯に 5万円の給付金 中学生以下へは12月中に支給
16〜18歳には2月上旬から支給予定 迅速な支援のため開会日に予算を可決
知立市議会12月定例会は12月1日に開会、議案の提案説明が行われました。当日は「子育て世帯への臨時特別給付金事業」の補正予算第9号(6億3879万4千円)の本会議質疑を行いました。コロナ禍の長期化による子育て支援であり、年内に対象世帯へ5万円を迅速に支給するため、委員会への付託を省略。全会一致で可決しました。日本共産党の牛野議員が質疑を行いました。
子ども1人に10万円 まずは、現金で5万円
新型コロナ感染症の長期化により経済は低迷、国は緊急の経済対策を11月19日に閣議決定、「子育て世帯臨時特別給付金」を18歳以下の子育て世帯に支給します。経済的負担軽減、子どもたちを強く支援する目的です。国の方針ででは、子ども一人につき一律10万円を支給します。市議会12月議会開会日に給付を迅速に行うため、まず、5万円を支給する予算を可決しました。今後、5万円分のクーポン交付も検討されています。 給付金は2021年10月1日から翌年3月31日までに生まれた子どもも対象です。なお所得制限が設けられ、年収960万円以上の世帯(児童手当の特例給付世帯)は対象外。市の試算では対象者数は7980世帯、1万2670人です。これは、「知立市における0〜18歳の子どもの約90%に当たる」と牛野議員の質問に答弁しました。
児童手当受給者は手当口座に振込、申請不要
迅速に支給するため、児童手当受給世帯(中学生以下)へは、児童手当振込口座へ市が直接支給するため、原則、申請は不要です。対象者へは案内を12月10日頃に郵送、24日に振込みを予定しています。
15〜18歳の高校生年代の世帯は受給には申請が必要です。12月10日頃に申請書が郵送され、翌年1月中旬から3月末まで申請を受け付ける予定です。給付金はは申請後、2月上旬から4月中旬までに順次。指定口座に振り込むとしています。
牛野議員は「中学生以下の子どもと高校生年代の子どもがいる世帯については、申請不要で高校生年代の子の分も一括で児童手当口座へ支給できないか」と質問、市は「できるように検討したい」と答弁しました。
5万円はクーポン発行か
国は残りの5万円はクーポンで交付を検討しています。牛野議員は今後の方針を質問、市は「詳細な情報が国からまだ来ていない」と答弁。
大学生への支給も実施を
さらに、牛野議員は「コロナ禍の子育て支援であれば、大学生がいる家庭へも支援が必要。市が独自で支給すべきでは。また国に対象拡大を求めるべき」と提案、市長は「気持ちは同じだが、市単独では財源的に困難」と答弁しました。