市政の動き−議会報告
【22.04.06】NO.2126 高齢者タクシー料金助成の実施で 一層の外出支援の充実を
林市長「本当に必要な方に・・支援していく」と答弁するものの実施を明言せず
日本共産党は3月市議会で、昨年の12月議会に引き続き高齢者の外出支援の充実を求め、高齢者タクシー料金助成の実施を提案しました。日本共産党はこの間、高齢ドライバーの免許返納者へのミニバス無料及び75歳以上へのミニバス無料を提案、実現してきました。しかし、「バス停まで行くの大変で利用できない」人、知立市介護保険・高齢者福祉に関するアンケートで強く要望されるなか、一般高齢者を対象とした高齢者タクシー利用料金の助成は、待ったなしの課題となっています。
県下の高齢者タクシー利用料金助成自治体は18市町
愛知県下の高齢者タクシー利用料金助成自治体は、13市と5町の18自治体が実施しています。近隣の刈谷市や安城市のように、要支援、要介護認定等を要件としているのが6自治体。蒲郡市や阿久比町のように一定年齢等を要件としているのが12自治体です。市町によって助成内容は様々ですが、高齢者が活き活きと生活できることを目的に実施しています。
「本当に必要な方へ支援」いうが、本音はどこに
日本共産党は昨年の12月市議会で、高齢者タクシー料金助成の早期の実施を提案。林市長は「実施に向け検討する」と約束。日本共産党は3月市議会で、検討情況について、質しました。
林市長は、「タクシー補助は、私の頭の中に入っている。実施している近隣市はいろんな形で支援している。本当に必要な方にやらせていただくなら支援していくが、まだ自分のなかで回答がでていない」「タクシー以外でいいものがあれば検討したい」とあいまいな答弁をしました。市長の本音はどこにあるのでしょうか。
誰一人取り残さない」外出支援の充実を
担当部長は知立市が実施した場合、実施内容により「数百万円から1・2千万」の財源が必要、「高齢人口が増加し、経常経費が増える。第9期介護保険計画のアンケートをみて、次回計画(令和7年度)に反映させたい」とし、実施先送りの答弁をしました。
市はSDGs推進を掲げ、「誰一人取り残さない」知立市を目指すといいます。高齢者の外出において、交通手段の確保は決定的です。県内の先進自治体に学び、保険料値上げにつながる介護保険ではなく、一般施策で早期に実施すべきです。