市政の動き−議会報告
【23.03.18】3月一般質問 もっと便利なミニバスに 乗り合いタクシーも提案
ミニバス利用者、年間30万人 高齢者福祉政策の観点からの見直しを
3月議会定例会一般質問が3月2日から行われ、中島たかし議員は「もっと便利なミニバスに」をテーマに質問しました。ミニバスの利用者はコロナ過で外出が減る前までは年間30万人を超えていました。しかし、コース間での差も大きく、ブルーコース、パープルコースは改善が必要です。現在のミニバス運行体制の問題点を指摘し、乗り合いタクシーと組み合わせた、運行を提案しました。
5台体制から10年経過し、利用者は横ばい状態 新たな観点必要では
平成12年にバス2台で運行を開始し、平成23年10月から現在の5台5コース体制になりました。運行開始直後の年間利用者は7万人台で推移していましたが、バス4台にして一気に倍増、さらに、5台体制にして30万人まで増えました。当初は、路線バス路線廃止に伴う、公共交通の確保を目的としてスタートしましたが、高齢者の運転免許返納が進む中で、高齢者の外出支援としての性格が強くなっています。ミニバスのバス停は約5百m毎に設置されていますが、高齢者にとって5百mを歩くことは大変です。定年を迎え、通勤が無くなり、運転免許を返納した高齢者にとっての主な外出先は、買物と病院です。バスに30分以上乗っていることも大変です。希望する時間に、希望する場所に、直接行ける交通手段が必要です。
豊明市の乗り合いタクシー送迎サービス 「チョイソコ」とは
豊明市は「デマンド型交通」※を平成30年からの有償での実証実験運行を経て、令和3年4月から本格運行を開始しました。事業目的は、超高齢化社会が予想される中、病院、薬局、買物等、高齢者の生活や健康に必要な近隣の店に、デマンド型交通で送迎することにより、健康寿命を増進させ、いつまでも健康に暮らしていくことができる地域を作っていくことを目的としています。
運用システムは会員登録した地域住民の、住宅地ごみステーションや、公園に停留所を設置し、公共施設、病院、薬局、ショッピングセンター、等の利用者が多い施設がエリアスポンサーとなって、停留所を設置します。固定された路線や時刻表はなく、利用者が受付センターに電話すると、同一時刻・同方向の利用者が乗り合わせて利用するものです。利用料は1回2百円です。
アンケートのミニバス満足度は40%更なる改善を
現在のミニバスの問題点は、5コース以外は行きと帰りで同じコースを通らないため、駅以外の目的地への往復で時間がかかる。バスの本数が少ない。せめて1時間に2本は欲しい。時刻表が時間ごとに異なる為覚えられない。市外の病院等へのアクセスが不便。障がい等があり、ミニバスを利用できない人の公共交通がない等です。SDGSの精神である「誰一人とり残さない」公共交通の構築を求めました。
市は、公共交通網形成計画中間評価の為アンケートを取った。その中で「バスを待つ場所のベンチが欲しい」「バス待ち時間がわかると良い」等ミニバスに対する満足度は40%で60%の人が改善を求めている。知立市のミニバスは周辺自治体に比べ、充実しているが、福祉の観点からは、検討の余地はある。ベストを求める検討を行っていくと答弁しました。