市政の動き−議会報告
【23.06.02】NO.2181 全国で学校給食の無償化進む・安城市9月〜 、刈谷は7月〜12月限定実施
全国地方自治体の約3割で無償化 「異次元の少子化対策 」の柱にも
学校給食費の無償化については、昨年段階で、小学校・中学校とも実施している自治体が254に広がり、23年度から、東京の中央区、台東区、品川区、世田谷区、帰宅、荒川区、足立区が無償化を開始しました。愛知県内でも動きが強まり、安城市が6月議会に小中学校給食費無償化の補正予算が提出され、今年9月から実施する予定、刈谷市も7月から12月で実施予定です。政府の「異次元の少子化対策のたたき台」にも含まれており、6月に「骨太の方針」で具体化される可能性もあります。
安城市は9月から小中学校給食費無償化実施
安城市は5月26日、小中学校に通う児童生徒などの給食費を無償化すると発表しました。対象児童生徒は、市内の小中学校在籍者だけでなく、特別支援学級や市外の小中学校に通う児童生徒も対象にします。
2学期が始まる9月から年度末までが対象となり、子育て世代にとっては児童一人当たり三万一千百円、生徒は三万五千三百八十円の負担軽減となります。
そのための財源は、税収不足や災害時などに備える財政調整基金を取り崩して対応するとしています。総額5億5500万円を計上しています。市長は来年度以降も続けていくと表明しています。
刈谷市は7月から2学期末まで無償化実施
刈谷市は6月議会補正予算で、7月から2学期末まで小中学校の給食費無償化を実施すると発表しました。こちらは、国の「物価高騰重点支援給付金事業」の補助金を活用する時限事業です。
刈谷市は6月25日から7月2日投票で市会議員選挙が行われますが、市民からは「刈谷市は財政力が豊かなのだから、安城市のように独自財源で、継続的に無償化を実施するべきだ」との声も挙げられています。
知立市も給食費無償化を 12月議会一般質問で要求
日本共産党の佐藤おさむ議員は昨年12月議会一般質問で「給食費の無償化は大都市部でも広がってきており、知立市でも実施を」と要求しましたが、市当局は「無償化は新たな市の負担が生じるので考えていない」と答弁。「子育て日本一」を標榜するのなら、国の施策を待つのではなく、真っ先に実施すべき。小中学校すべての無償化の必要経費は3億円、駅周辺整備に数百億円もの費用をかけるのなら、子育て支援のために3億円を支出する方が、市民の支持が得られるのではないでしょうか。
=声= 知立駅にミニバスの仮設待合室の設置を
ミニバスをよく利用する市民から共産党市議団に、次のような要望が寄せられました。「知立駅でミニバスを乗り継ごうとすると1時間程度待たなければなりません。これまでは、近くにあった喫茶店で時間をつぶしていたがなくなってしまい、おまけに駅前広場の休憩所も撤去され困っている。何とかしてほしい」
以前にも駅のトイレが撤去され困るから何とかしてとの要望が寄せられ、立体駐車場のトイレの案内でしのいでいます。
今回の件は駅整備まで待つというわけにはいかないのではないでしょうか。これから暑くなり、熱中症の危険もあります。
駅整備計画にバス待合室の計画があるかまだ不明ですが、完成までにまだ5年間はあり、とても耐えられないとの訴えに市はどう答えるのでしょうか。駅近くに仮設の待合室を設置して、冷暖房とイスの設置が望まれます。