市政の動き−議会報告

【23.07.17】NO.2187 マイナ保険証、市民にとってメリットあるの? 健康保険証廃止は中止すべき

問題点指摘し、市としての対応を質す

   6月定例議会は6月9日から30日までの会期で開催。主な議案は令和5年度一般会計補正予算、水道事業会計補正予算等37議案(内陳情11件)で審議・採決が行われました。日本共産党の佐藤おさむ、中島たかし両議員は市民の目線で各議案の疑問点を質問、一般質問では当面する課題の問題点を指摘し、改善の方向性を提案しました 

マイナカードの有効期限は? 知立市の取得状況は

   マイナンバーカードの有効期限は、18歳未満は5回目、18歳以上は10回目の誕生日までです。ただし、内蔵されている機能である「利用者証明用電子証明書」と「署名用電子証明書」の有効期限は元々5年。これらは、コンビニで印鑑証明などの交付の際や、インターネット等で電子文書を送信する際に必要な機能です。有効期限が切れたら、ただのカードになってしまいます。
 知立市民のマイナカード取得状況は令和5年4月末で71%。健康保険証とのひも付を行った知立市民の状況はわかりませんが、全国的には国民の約50%との答弁でした。 

マイナポータルって何だ?

 マイナカードを使うにはマイナポータル機能を使わなければなりません。マイナポータルはスマホにアプリをインストールするか、パソコンにカードリーダーをつけてインターネットで利用します。スマホやパソコンを使えない人には利用できません。マイナカードに健康保険証や銀行口座をひも付けたり、マイナポイントの取得もマイナポータルから行います。

マイナ保険証でトラブル続出  かえって不便に

   2024年10月に健康保険証を廃止することが自民・公明・維新・国民民主の賛成で決まりました。しかし、高齢者や障がい者などマイナカードの使用や、管理が困難な人を国民皆保険制度から締め出すことになります。マイナ保険証に変えても市民にとってはなんのメリットもありません。
 マイナ保険証は医療機関の窓口にカードリーダーを設置するだけでは、マイナ保険証による資格確認ができません。リーダーで読み込んだ情報を外部のサーバーに送り、やり取りする情報基盤の整備が必要です。そのため規模の小さい医療機関での運用率は5月14日現在60%台です。運用を開始した医療機関では、様々なトラブルが続いており、全国保険医団体連合会は保険証廃止が大混乱を引き起こすとして「保険証廃止」の中止を求めています。

批判大きく政府も二転・三転従来保険証の使用も期間延長

   マイナ保険証を持たない人については、保険証の代わりの「資格確認書」取得の為に申請が必要との方針が示されていましたが、漏れのない交付ができるのか批判が上がり、申請は不要と変更、二転三転の対応です。従来の保険証の使用は25年秋まで延長など検討中です。一方ではマイナカード返上運動や、保険証廃止中止を求める署名運動も始まっています。ここは、いったん使用を中止して、見直しを決断すべきです。

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