市政の動き−議会報告
【23.09.23】NO,2196 9 月議会 一般質問 このままでいいのか! 知立市の地球温暖化対策
実行計画が国・県の計画に遅れている 再生可能エネルギーへの急転換が必要
知立市9月定例会一般質問で日本共産党の中島たかし議員は、知立市の環境基本計画の進捗状況と今後の計画見直しについて質問。北極圏で初めて気温38度を記録、まさに「地球沸騰化」時代です。猛暑、大雨、大型台風と自然災害の連続で、温暖化対策は最優先課題となっています。知立市の計画は今のままでよいのか質しました。
現計画のCO2削減目標 30年までに13年比23%削減
知立市の第2次環境基本計画で決められたCO2削減目標と直近の実績は表1の通りです。20年実績は13年比約19%削減しており、27年中間目標である19%は達成しています。しかし、第2次環境基本計画で決めた削減目標は30年までに23%削減という低い目標であり、国、県の目標46%削減とかけ離れています。また、各分野別の削減状況を見ると、業務その他と家庭部門の削減幅が際立って大きくなっています。なぜ業務その他の削減量が大きくなったのか質しましたが、省エネ意識の普及、コロナ禍での生産量減少ではとのあいまいな答弁でした。
知立市の再生可能エネルギー導入量は電力の7%
知立市のFITによる再生可能エネルギーの導入状況を質すと表2のような数字が示されました。
全国的には10㎾以上の発電施設が大勢ですが、知立市は10㎾未満の比率が年々高まっています。特に、21年は新たな10㎾以上の発電施設の新設が急減しています。
18年度までは知立市の太陽光発電設置補助が、単独設置でも実施されており、補助件数から市内の太陽光発電設置状況が把握されていましたが、その後、補助対象が蓄電池等との一体的設置のみとなり、市は把握が困難に。補助制度を戻し、普及の推進、確実な把握をすべきです。ちなみに環境省のFITによる発表では、一般家庭の太陽光発電導入は着実に進んでいることを示しています。
知立市役所「エコプラン」進捗見られず
国の計画で、地方公共団体は「自らの事務及び事業に関し、温室効果ガスの排出量の削減及び強化のための措置に関する計画を策定し実施する」ことを求めています。それに対応したものが「知立市エコプラン」です。30年目標は40%ですが、21年度でわずか3.7%削減と、ほとんど進んでいません。抜本的な削減計画が必要です。