市政の動き−議会報告
【23.10.09】No、2198 一般会計補正予算「まんぷくーぽん」 でいいのか？ 日本共産党は反対討論
繰越金11億円、市民税２億円、 地方交付税１・.9億円の歳入増をどうする
令和５年９月知立市定例議会は９月29日、上程された10議案と令和４年度一般会計・特別会計・事業会計の認定議案を全て可決して閉会しました。日本共産党議員団は知立市個人番号の利用に関する条例の一部改正条例、令和５年度一般会計補正予算（第５号）、国保会計補正予算、令和４年度決算認定について討論を行い反対しました。
財政調整基金繰入金は 12億６千万円減額
財政調整基金は黒字になった年度に決算剰余金を積み立てておき、景気の悪化や災害などで赤字になった年度に取り崩して財源とすることができます。令和５年度当初予算では基金繰入金を18億円弱取り崩す予定でしたが、前年度繰越金が11億円余増え、市民税２億円、地方交付税１億９千万円と増収となったことで、基金からの繰入金を12億６千万円戻しました。補正後の財政調整基金は19億円弱となりました。
「まんぷくーぽん」事業は 予算額６千万円
今回の補正予算で目立つのは、「まんぷくーぽん」の６千万円です。市はクーポン事業の目的を「コロナ過における市内の消費活性化による飲食店等の支援のため」としています。今、緊急に支援が必要なのは飲食店でしょうか。クーポンを使って外食するのは比較的経済的な余裕がある人たちで、いくら割引があっても外食できない人はいっぱいいるのではないでしょうか。
日本共産党の中島たかし議員は反対討論で、今支援が必要なのは一部の外食産業ではなく、物価高にあえぐ低所得の人たちであり、昨年行った食糧品や一般消費財にも使えるクーポンにすべきと主張しました。しかもラインではスマホを持たない人や、ラインを使えない高齢者が排除されます。そういう人には紙の割引券も配布するなどの手立てをとれば、全ての人にいきわたる価格高騰支援施策となると主張しました。
高齢者の補聴器購入の助成制度制定を求める陳情は不採択
全日本年金者組合知立支部と新日本婦人の会知立支部から提出された「高齢者の補聴器購入に関わる助成制度制定を求める陳情」は、市民福祉委員会で審議の上、賛成少数で不採択とすべきとされ、最終本会議でも不採択となりました。
日本共産党は、中島たかし議員が賛成討論に立ち、高齢者が中程度難聴の内に補聴器を使用することで、認知症の発症リスクを軽減されうるとの学術研究内容も示したうえで、認知症発症を減らすことで介護保険費用の拡大を防ぐことにもなると、強く訴えました。
しかし、篤心会（自民系）、民友クラブ、公明党が討論なく反対、賛成は日本共産党の佐藤修、中島たかし両議員と、池鯉鮒クラブの久世泰男、嶋田義雄、柴田勝各議員、正和会の川合正彦議員の計６名でした。
ラインまんぷくーぽん事業の概要
事業期間 11月�菊�〜R6年1月31日
クーポン使用状況で途中終了あり。
取扱対象事業者
市内の飲食店事業者で申請期間中に申請した店舗 申請期限10月16日
割引額
��1,000円以上で300円の割引
��3,000円以上で900円の割引
��5,000円以上で1,500円の割引
利用方法
利用者は各店舗毎、月1回使用可能
複数人分をまとめて支払う場合、複 数人分のクーポンをまとめて使用可 能
