市政の動き−議会報告

【24.08.25】NO.2238 名古屋の猛暑日過去最長25日 温暖化対策待ったなしを実感

海面水温上昇に加え、ヒートアイランド現象の影響も

   8月19日名古屋市は曇りがちで最高気温は33・9℃と25日間続いた猛暑日が途切れました。これは1942年の19日間を大幅に超える過去最長でした。どうしてこんなに暑くなったのかその原因はまだ解明されていませんが、日本近海の海面水温が急速に上がっていることに加え、都市化による影響も考えられます。単なる自然現象ではなく、人の営みによる影響も大きいと考えられ、早急な温暖化対策が必要です。

日本近海の海面水温の上昇率+1・28℃

 気象庁が発表している海面水温の長期変化傾向は下図のようになっています。
日本近海の2023年までの100年間の海面水温上昇率は+1・28℃です。この上昇率は世界全体の平均上昇率+0・61℃よりも大きく、日本の気温の上昇率と同程度です。なぜ、上昇したのかは発表されていませんが、海流の変化に加えて、原発や火力発電所からの冷却水の影響も見逃せません。
原発は1基で1秒間に70トンの海水を7℃温めて海に放出しています。火力発電所も原発ほどではなくても大量の冷却水を使っています。
 

都市化による気温上昇への影響も大きい

下の図は気象庁が公表しているヒートアイランド現象の概念図です。ヒートアイランド現象は都市化により気温が上昇する現象です。
都市化により草地、森林、水田、水面等の植生域が減少して、アスファルトやコンクリート等による人工被覆域が増えると水分の蒸発による熱の消費が減り、熱の蓄積も多くなります。さらに、エアコンや自動車からの排熱も多くなり、気温が高くなります。都市部での排熱量は、中緯度での真夏の太陽南中時における全天日射量の10%を超えると見積もられています。  

発電は発熱のない自然エネルギーで

  火力発電は冷却水による廃熱だけでなく、CO2 を大量に放出するのに、太陽光、風力、水力などの自然エネルギーは熱やCO2を全く排出しません。自宅に太陽光パネルを設置できなくても自然エネルギーで発電した電気を使うことはできます。

省エネも温暖化防止に大きな効果がある

猛烈な暑さでエアコンの使用時間が増え、電気の使用量も増えています。エアコンの室外機からの放熱量を減らし、電気代の節約にもなる窓の断熱性能を高めることは効果的です。直射日光を避けるための日よけや遮熱フィルムの貼付も効果がありますが、高断熱性能窓への交換や内戸の設置は効果大です。断熱性能を上げるための工事に対しては国の補助金もあります。知立市の補助事業にも取り入れるべきです。エアコンの設定温度を上げることも省エネ効果があります。昼間は28℃、就寝時は29℃の設定で電気代が節約でき快適に暮らせたとの報告もあります。

▲ このページの先頭にもどる

トップページに戻る
二次元バーコード
RSSフィード(更新情報)