市政の動き−議会報告
【24.09.15】NO.2241 11名の議員が本会議質疑 日本共産党2名は9議題質問
令和5年度一般会計決算は14億円の黒字 財政運営を見直し、市民要望の実現を
9月市議会の本会議質疑が9日、10日行われました。今議会に提案されている案件は条例等や補正予算、決算認定の22件です。議長を除く18名の議員のうち、10議題について延べ25名の議員が質問しました。本会議質疑は、所属委員会以外の所管事項について、1人につき質問・答弁を合せ15分です。各議員の質問は、ユーチューブで知立市議会を検索して視聴できます。ぜひ視聴し、ご意見をお寄せください。佐藤おさむ議員の質疑の一部をお知らせします。
令和5年度一般会計決算は5会派10名が質問
9月議会は前年度の予算の執行状況など、一般会計や国保・介護などの特別会計、水道・下水の企業会計について、無駄なく市民のために予算執行が行われているかなどを審査します。そのため、決算議会ともいわれています。
本会議質疑の会派状況は右表のとおりです。日本共産党2名の議員は、9議題について質問しました。なお、令和5年度一般会計決算については、5会派10名が質問しました。以下、佐藤議員の一般会計決算の質問の概要をお知らせします。
歳入歳出差引残高の活用で市民サービス拡充を
令和5年度の歳入は246億円余、歳出236億円余で翌年度への繰越金を除いた差引残高は14億6千万円余です。税収や普通交付税などの合計額(自由に使える財源)である標準財政規模に対する割合(実質収支比率)は10%で、過去5年間の状況は左表のとおりです。佐藤議員の「この割合は概ね5%程度が望ましいとされているが、なぜか」との質問に、「割合が高いほど行政サービスが滞る」旨述べ、「知立市の場合は5%で7〜8億円程度が望ましい」「理想とするのは実質収支7億円で、(当初予算)への財政調整基金繰入は10億円」(担当部長)と答弁。財政調整基金の各年度末決算額は下表です。
佐藤議員は「単年度の歳入歳出差引残高は過去5年通算で大巾な黒字となっている」と指摘し、残高(実質収支額)の一部を活用するならば、「18歳年度末までの通院無料や認知症予防に効果がある補聴器補助など実施できる。財政運営を改めるべきと提案しました。
基金活用による 市民サービス充実を提案
佐藤議員は、「未活用」の奨学基金を使い奨学金の拡充や有利子奨学金の返済支援、保育園、小中学校の大規模修繕事業等ではこども施設基金、学校整備基金は未活用で一般会計などを入れている。基金を活用して一般財源を減らし、その分を市民サービスに回すことなど、財政運営の見直しを提案しました。