市政の動き−議会報告
【24.09.22】NO.2242 小中学校体育館へのエアコン設置 来年度全10校に設置を表明
太陽光発電設備も同時に設置 災害時避難所としての機能も考慮
日本共産党の中島たかし議員は9月13日の一般質問で、小中学校体育館へのエアコン設置計画について質問しました。その中で、来年度全小中学校体育館にエアコンを設置する計画であることが明らかになりました。併せてエアコンを設置すれば電気やガスの使用でCO2排出量も増えるためその対策はの問に校舎への太陽光発電設備も同時設置し、災害対策として、蓄電池も設置するとの答弁がありました。
共産党市議団は学校施設へのエアコンを一貫して要求
日本共産党市議団は小中学校へのエアコン設置を一貫して求めてきました。2019年に多くの市民が署名を集めて要求し、小中学校の普通教室へのエアコン設置が実現。昨年度は特別教室、福祉体育館に設置されました。小中学校体育館への設置にはなかなか前向きな答弁が得られませんでしたが、近年の急速な温暖化の中で大きな世論となり、近隣市では次々設置が進みました。刈谷市は22年度に15小学校に23年度に中学校に設置され、今年の卒業式はエアコンが使える状況でした。
エアコンのない中で行こなわれた様々な暑さ対策
今年の夏は記録的な暑さの中で、昨年までとは違う苦労もあったのではないか、どのように対応したのかとの質問に、体育の授業は種目を考えたり、部活の時間を変える、15分毎に休憩を入れたり、部活終了後はエアコンの効いた部屋で休んでから下校する、式典などはオンラインで行うなど様々な工夫が紹介されました。体育館へのエアコン設置は生徒だけでなく、教師にとっても切実な要求です。
CO2増加には太陽光発電で対応
全小中学校に一気にエアコンを設置するには設計から始めていたのでは時間がかかるのでプロポーザル方式でのリースで設置するとのこと。リースでは普通の教育関係の交付金は使えないのでどうするかとの質問に、太陽光発電を同時設置することで経産省と環境省の補助金を申請するとの答弁。設置するエアコンはガスを使用する方式を考えているが、CO2排出量が増えるので太陽光発電を校舎に設置して、全体としてCO2排出を増やさない計画とのこと。
来年の夏に間に合うか 補助金の決定時期による
完了時期はいつかとの質問に、補助金の決定時期と全校同時着工とはならないので、令和7年末としか答えられない答弁。部活のある中学校だけでも夏に間に合うことを願わずにいられません。
避難所としての機能も考慮して蓄電池も設置
学校体育館は災害時には避難所として真っ先に使用されます。真冬や真夏に災害が起こった時に学校体育館にエアコンが無ければ、大変な状況になることは明らかです。これまでの共産党市議団の設置要求に対して、古い体育館は断熱性能が悪くて、一定の断熱性能が無いとエアコン設置も補助金が出ないというのが設置が進まない理由とされていました。今回の計画で断熱工事はどうするのかとの質問には、コストメリットが無いとの理由と教育施設の補助金を使わないので断熱工事は行わないとの答弁でした。
避難所として機能させるには外部電源が失われる場合も想定しなければなりません。その対応に対しては太陽光発電と蓄電池で電源自立機能を持たせるとの答弁。