市政の動き−議会報告
【24.09.29】NO.2243 知立市エコプラン(市役所関係) CO2削減計画の遅れどうする!
太陽光発電設備の設置でCO2削減目標達成目指すと表明
日本共産党の中島たかし議員は9月13日の一般質問で、市役所及び関連施設からのCO2 削減計画である「知立市エコプラン」について、現在の到達状況と今後の計画について質問しました。22年度段階でのCO2削減状況は13年度比12・8%の削減に留まっており、30年度目標40%には程遠い情況です。昨年12月議会でもこの遅れを指摘しましたが、その後の市の対策状況を確認し、来年度以降の公共施設への太陽光発電設置計画を確認しました。
22年度でのCO2削減率は13年比12・8%
知立市の環境計画は市全域を対象とした「知立市環境基本計画」と市役所施設・事業を対象とする「知立市エコプラン」があります。
エコプランで計画された市施設から排出されたCO2排出量の推移を質すと、下図のように、年度によって増減が繰り返されていますが、22年度での削減率は12・8%に留まっています。
CO2排出源は電気とガスの使用が大半
市が管理している施設・活動の中で排出されるCO2はほとんどがエネルギー由来であり、使用されるエネルギーの大半は電気とガスが占めています。市の施設での電気・ガスの使用量・CO2排出量推移を質すと次表のような答弁がありました。
電気について22年度は前年より使用量は増えているのに、CO2排出量が大きく下がっている理由を質すと、電気の購入先をCO2排出係数の小さい会社に変更したためとの答弁。また、ガスについて21年度から大幅に増えている理由を質すと、小中学校へのエアコン設置でLPGの使用が増えたためとの答弁。来年度小中学校体育館へのエアコン設置がされると更にガスの使用量が増えることになり、抜本的な対策が必用になります。
対策の柱は、再生可能エネルギーへの転換
公共施設への太陽光発電設備設置計画と実績について質すと、昨年度、国の補助金を使って、公共施設への太陽光発電設置可能性調査を行った結果、22施設に541・8㎾の設置が可能、それにより約350トンのCO2削減が見込まれるとのこと。今年度は宝保育園に設置を予定しており、来年度10校全ての体育館への空調設置と合わせて、太陽光発電設備を設置する計画も明かになりました。
エコプラン計画見直しに併せ、計画の具体化を
今年度はエコプランの計画見直しが予定されていますが、太陽光発電などの創エネと併せて、給食センターのガス使用量を減らすために太陽熱温水器やガス省エネ設備の導入も検討するよう提案しました。
また、省エネ対策としての窓の断熱性能を高めるためのモデル事業の実施も提案しました。