市政の動き－議会報告

【24.10.15】NO.2245 可燃ごみ袋値上を修正可決、小袋は10円据置に令和５年度決算審査で問題点を指摘

共産党提案の内容で修正案が出され、委員全員で可決、本会議で全会一致可決

　知立市は９月議会に「ごみ減量とリサイクル推進」を理由に、可燃ごみ袋値上等の条例改正を提案しました。内容は①可燃ごみ袋大13円を19円に、小10円を16円に値上げする。②プラスチック容器包装法に基づく容器収集に加え、製品が全てプラスチック製のものを同じ袋で回収できるようにする内容です。

委員会を一旦保留とし後日再開、修正案可決

　日本共産党は、市民福祉委員会で「ごみ減量とリサイクル推進のため」の値上げというが、それならば更なる分別や市民への一層の啓発で対応すべきと主張。そして議員同士の自由討議で、各６円値上げを削除するよう提案。篤心会の田中健議員からは「大袋の値上は理解できるが、小袋の値上は値上げ幅が大きい」等の意見が出されたので、意見が合致する小の10円据置きを提案。結論がでず委員会を一旦保留、後日再開を決めて各会派持ち帰りとしました。
　9月25日再開の委員会に田中議員より、共産党提案の内容で修正案が出され、委員全員の賛成で小袋の10円据置の修正案を可決。その後、修正部分を除く原案を全員賛成で可決しました。9月30日の本会議で中島たかし議員及び田中議員が賛成討論を行った後、修正部分を除く原案を全会一致で可決しました。
　大袋の値上となったものの、小袋料金の据置きによる選択肢が拡がって、更なるごみ減量に繋がることを期待します。

決算審査で財政に余裕があると指摘更なる福祉充実へ財政運営の見直しを提案

　令和５年度の歳入は２４６億円余、歳出２３６億円余で必要経費を除いた差引残高は14億６千万円余、実質収支比率は10％です。この割合の基準は概ね５％程度、割合が高いほど行政サービスが滞る傾向にあります。市は「知立市の場合、５％で７～８億円程度が望ましく、理想は実質収支７億円との見解です。令和５年度を含む過去５年間は、余裕のある決算状況（上表）です。
　日本共産党は、18歳年度末までの通院無料や認知症予防に効果がある補聴器補助などの実施は可能と指摘。また、未活用の奨学基金を使い奨学金の拡充や有利子奨学金の返済支援、こども施設基金、学校整備基金を活用して一般財源を減らし、その分を市民サービスに回すことなど、財政運営の見直しをすべきと提案しました。