市政の動き−議会報告お知らせ

【25.02.16】NO.2262 八潮市の下水管陥没の大事故 知立市は雨水・汚水分流式で管径小

立市の公共下水道普及率は71・6% 愛知県平均は81・5%西三河83・1%

   埼玉県八潮市で起こった流域下水菅陥没事故が連日ニュースで流され、知立市は大丈夫かとの声が寄せられています。中島たかし議員は知立市下水道課の職員から聞き取りを行い、知立市の下水は雨水と汚水を分流式で処理しており、八潮市のように太い管は埋まっておらず、老朽管は月1回の点検を行っているとの説明を受け安心しました。しかし、下水道の普及率は県平均よりはるかに低く問題です。

知立市で最も古い下水道は昭和地域で50年超

 知立市の下水道は、住宅公団(当時)が知立団地の建設、周辺宅地開発を行った時に、初めて地域限定のコミュニテイプラントとして設置されました。知立団地内の下水は、今もUR管理部分と市管理部分が入り混じっています。昭和地区は昭和1号・2号幹線から猿渡川幹線に接続され、地域内の道路には枝線が網の目のようにめぐらされています。現在、市は既設下水管の内部に補強パイプを挿入する等の老朽化対策工事を進めています。

知立市の汚水処理率は90・1%、公共下水普及率改善は年1%程度

 汚水処理方法は公共下水道だけではなく、合併浄化槽によってトイレと台所排水を各家庭で処理することも行われています。一部にはトイレの汲み取り式も残っています。
 知立市の合併浄化槽も含めた汚水処理率は90・1%で全国平均、愛知県平均値を下回っています。下の地図は知立市の下水道工事施行計画と共用開始地区を示したものです。
 令和6年度施行地域は山屋敷町と八ツ田町、令和7年度は山屋敷町と谷田町を予定しています。  

愛知県域汚水適正処理構想では26年度末95%

 愛知県が23年3月改訂版で示した「全県域汚水適正処理構想」によれば、26年度末での汚水処理人口普及率95%以上を達成するとしています。そのアクションプランでは、公共下水普及率を23年度末に81・5%から26年度末に84・4%へ、整備完了時は90・5%にするとしています。 知立市の現状は全県平均より約10%遅れており、抜本的な計画変更が求められます。碧南市は現在90%を超えていますが、25年度予算で下水整備に、さらに12億6千万円を計上しています。

普及率向上で下水道料金の引き下げに

   知立市の下水道料金は23年3月議会で値上げが決定されましたが、その時にも普及率の低さが問題になりました。今の計画では年1%程度の普及率向上がやっとで、県水準到達までに10年以上かかります。
 国も下水道普及率向上のために、「広域化・共同化に要する施設整備費について、一般会計出資債の対象とし、その元利償還金の60%を普通交付税措置を行うとしています。知立市は知立駅立体交差事業で多大の費用負担が生じ、下水道普及が遅れたのではないかと思われます。立体交差事業の完了をもって、駅周辺整備事業を見直し、市民のくらしに直結する基盤整備、子育て支援等の福祉施策に税金を振り向けることが必要です。

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